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お礼を言う時

时间:2022-10-20 百科知识 版权反馈
【摘要】:これは日本人が一番愛用するお礼表現だと言えよう。「すみません」類(36例)は、お礼表現の中で使用頻度が2番目に高い。その中で15例は男性から発したものである。恋人同士、友達同士、家族のような親しい人の間ではほとんど使わない。使うとすれば、冗談を言う時などである。また子供からのお礼に対して返事としてよく使う。「お世話になりました」(3例)は、一定の期間中、面倒
お礼を言う時_日语寒暄语言行为研究

①ありがとう

(「ありがとうね」、「どうもありがとう」、「ありがとうございます」、「ありがとうございました」、「どうもありがとうございました」、「いろいろありがとうございました」、「どうもありがとうございます」、「いつもありがとうございました」、「いつもどうもありがとうございました」、「毎度どうもありがとうございました」

②すみません

(「どうもすみません」、「どうもすみませんでした」、「すみませんでした」、「ほんとうにすみません」「いつもすみません」、「すみませんね」)

③サンキュー

(「サンキューです」、「サンクス」)

④悪い

(「悪いな」)

⑤お世話になりました

(「いろいろお世話になりました」)

⑥どうも

⑦感謝いたします

⑧どういたしまして

1.「ありがとう」類

お礼表現の中で、「ありがとう」類(221例)は圧倒的に多い。これは日本人が一番愛用するお礼表現だと言えよう。丁寧形と省略形があるが、相手によって使い分けられている。省略形の「ありがとう」や「ありがとうね」は一般的に、家族や恋人や友達などの親しい関係の間で使われている。多少年齢の差や、目上と目下の身分の差(例えば親子の間、先輩と後輩)があっても、親しい関係なら省略形を使っても問題ない。また、初対面の人に対しても、年齢の差がそれほど大きくない場合でも(例えば、コンビニの店員に)、軽いお礼として省略形の「ありがとう」も使える。その一方で、丁寧形の「ありがとうございます」は、一般的に、上司や年上などに対してや、初対面の人や親しくない人に対して用いられる。また、接客時に店員がお客さんに対して用いることもある。

「ありがとうございます」と「ありがとうございました」はそれぞれ事前と事後によってよく区別して言うが、現在形と過去形の区別だけではなく、「『ありがとうございます』は相手の好意や思いやりに対して用いる謝辞であり、『ありがとうございました』は、相手が話し手のためにしてくれた行為を一つの具体的なまとまりとしてとらえ、その完結を認識した場合に用いる謝意の言葉である」(佐治圭三1997)。例えば、子供の担任の先生に「いつもお世話になりましてありがとうございます」と言うのは、「『いつも』を用いて、『今までも、今も、そしてこれからも世話になる』という意味を表し、一つのまとまりが完結していないので、『ありがとうございます』となるである。もしこれが卒業式の日の担任へのあいさつであれば、『世話になる』という事柄の完結を認識して『お世話になり、ありがとうございました』となる」(佐治圭三1997)。そのほかに、「ありがとうございました」を使うのは、会話の区切り、場面の区切りを示す印、あるいは合図なのである。「ありがとうございました」を述べることで、場面を終わりにする、あるいは終わりにしたいという話者の意向を表すことになる。例えば、電話が長くなって、そろそろ終わりにしたい時に、片方が「では……どうもありがとうございました」と言えば、相手はそれ以上長電話を続けられない気配を感じる。

2.「すみません」類

「すみません」類(36例)は、お礼表現の中で使用頻度が2番目に高い。使用者と使用相手などの使用状況は、後述のお詫び表現の「すみません」に似ているので、ここでは省略することにする。

「すみません」という言葉を聞いて真っ先に思い浮かべるのは「謝罪」の意味であるが、一方で「ありがとう」と同じように「感謝」を表現する時にも使うことができる。

でも、考えてみると、「すみません」イコール「ありがとう」ではない。「すみません」も「ありがとう」も使える場面もあるが、どちらかしか使えないような場面もある。

例えば、「入学おめでとう」と言われて、「ありがとう」と答えることはあるが、「すみません」ということはない。また、人に声をかける時、「すみません」は使えても「ありがとう」は使えない。いったいこれはどうしてだろうか。

「すみません」とは、相手がなんらかの負担を負ってくれる時に発することばだ、と考えてみてはどうだろう。相手の負担が「ありがたい」と感じられれば、「すみません」は「感謝」の意味になり、逆に「申し訳ない」と感じられれば、それは「謝罪」になるということである。つまり、ここで「ありがとう」、「すみません」が使える条件の違いについて以下のようである。

「ありがとう」を使うことができる必要条件は、「相手がしてくれた行為によって」「自分が恩恵を受けた」「と感じていると伝える」のようにまとめることができる。一方「すみません」は、「自分がした行為(or相手がしてくれた行為)によって」「相手に物理的·精神的な負担を与えた」「と感じていると伝える」となるだろう。

このように考えると、「すみません」が使えたり使えなかったりするのはどういうときか、ということも分かってくる。例えば、荷物を持つ、お金を貸すということは実際の負担を伴う行為であるが、「おめでとう」と声をかけることには大した負担はかからない。こういう場合「すみません」は使いにくくなる。また、ひとに声をかけるときは、これから相手に「自分のため時間を割いてもらう」ことになるので、「すみません」が使えるが、まだ何もしてもらっていないので、「ありがとう」は使えないのである。

3.ほか

「どうも」は21例あったが。その中で15例は男性から発したものである。しかも、使用者が男性である場合は、親しい人に対するだけではなく、店員や初対面の人など親しくない人に対しても使われている。しかし、「どうも」はやはりインフォーマルな場合で使う言葉であるため、使用者は男女問わず、上司などの目上には使わないのが普通である。

「サンキュー」類は(12例)すべて二十代、三十代前半の男女が使った例である。使用相手も同じ年齢の人である。これは英語の普及と、英語式のあいさつ言葉にはおしゃれなイメージがあるということに関係があるだろう。

「どういたしまして」(8例)は「ありがとうございます(した)」の返事として使われている。普通の「いいえ」や「いえ」などより、やや丁寧である。恋人同士、友達同士、家族のような親しい人の間ではほとんど使わない。使うとすれば、冗談を言う時などである。また子供からのお礼に対して返事としてよく使う。

「お世話になりました」(3例)は、一定の期間中、面倒を見てくれた相手に使うという特別な場面が必要なので、それほど使用例が多くない。

「悪いな」は2例とも男性の使用例である。軽いお礼の気持ちを表す言葉として使われている。「感謝いたします」は1例しかない。発話行為理論の立場から言うと、「感謝を最も直接的に遂行する方法は、明示的遂行動詞を含む、『感謝する旨の表明』という表現ストラテジーを用いたものである」(熊取谷1994)。

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