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詫び表現に関する中日対照研究

时间:2022-02-22 百科知识 版权反馈
【摘要】:「詫び」①表現は、文化·社会の違いを超え、普遍的に行われる人間の日常的なコミュニケーションである。そのため、中日における詫びに関する比較研究は、異文化コミュニケーションにおける一つの重要な課題であり、言語教育にも寄与することができる。中国人に対する日本語教育における詫び表現の指導について自分なりの提言をする。その中から全ての詫び表現を選出し、中日両国の詫び表現の共通点·相違点を論じる。
詫び表現に関する中日対照研究_日语寒暄语言行为研究

学習者が外国語でコミュニケーションを行う場合には、発音や語彙、文法などの言語学的知識に加えて、適切な言語使用のための言語運用能力の獲得が重要である。さもなくば、言葉は正しく使用していても思わぬ誤解や摩擦が生じる可能性がある。日本語教育現場では、社会的、文化的規範に目を向け、実際の運用に重点を置いて指導することが必要になると考えられる。

「詫び」表現は、文化·社会の違いを超え、普遍的に行われる人間の日常的なコミュニケーションである。日常生活において、我々は意識的無意識的に相手に迷惑をかけてしまい、損害や不快感を与える状況が少なくない。そのような場合、相手の気持ちを和らげ、許しが得られるように様々な形で他人に詫びをする必要がある。適切な「詫び」は、相手との摩擦を避け、より良好なコミュニケーションを図る上で、非常に重要な役割を果たしていると考えられる。詫び表現は、それぞれの言語社会や文化によって異なっており、その言語圏の文化·社会規範や価値観が大きく反映される。さらに異文化間でのコミュニケーションは、一般的に同文化の人間同士のコミュニケーションに比べ、ずれや摩擦が生じる可能性が高い。そのため、外国語を学習する際、言語の表意だけではなく、文化的規範を身に付けなければ、円滑なコミュニケーションを行うことは困難である。そのため、中日における詫びに関する比較研究は、異文化コミュニケーションにおける一つの重要な課題であり、言語教育にも寄与することができる。

1.研究目的

詫び表現の実態を見てみると、日本では、家族同士や友人の間でも小さな事に対して、「ごめん」などという詫び表現が頻繁に使われていることが分かる。また、中日間の詫び表現の相違点として、日本人は本来「ありがとうございます」という感謝の言葉を使うべき場面で「すみません」を使うことが多い。例を挙げると、エレベーターで、見知らぬ人がボタンを押してくれた際や、人から物を貰った時なども「すみません」の発言は違和感無く受け入れられる。しかし、中国人の間では「すみません」の意味にあたる「对不起」はこの場合ではあまり使われない。このような詫び表現を使用する際の文化習慣的背景からもたらされる違いによって、中国人の受ける印象として「日本人は口では謝っているが、実は本音ではない」「日本人の謝りは偽りだ」と感じることもある。一方、日本人としても「中国人は謝らない」「中国人は礼儀がない」といったマイナスイメージを持つこともあるという。そこで、一見単純に思える詫び表現に関して、両国の間には、一体どのような相違点が存在するのか、何がそのような違いをもたらしているのか、能率的な日本語教育を行うためにこれらを明確にする必要があると思われる。これが、本研究の主な目的である。

本論文では、

(1)先行研究を踏まえて中日間の詫び表現の使用実態·特徴を考察する。

(2)具体的に比較することによって使用法のずれを明らかにする。

(3)使用法のずれを文化的視点から分析する。

(4)中国人に対する日本語教育における詫び表現の指導について自分なりの提言をする。

2.研究方法

先行研究の多くは大学生のみを対象とした、質問項目に解答してもらう形のアンケート調査である。本論文では、テレビドラマ(日本のテレビドラマ2本、中国のテレビドラマ2本)の中で使用された多様な人物の様々な場面での会話を基にして考察することにした。その中から全ての詫び表現を選出し、中日両国の詫び表現の共通点·相違点を論じる。加えて詫び表現を·定型表現·と·非定型表現·という二つの言語的な面から中日間にあるそれぞれの使用実態について分析を行う。次に先行研究の中であまり言及しなかった詫びをする際の非言語表現についても、中国と日本とのそれぞれの特徴を考えてみる。

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